入門編!”八甲田ロープウェー”

索道レポート

2025/6/20(撮影日:2024/12/30)
入門編!"八甲田ロープウェー"


ハイライト

八甲田ロープウェーの待ち時間やリフト券の種類などを紹介する八甲田入門編の記事です。

[目次]
1.はじめに▼
2.八甲田スキー場概要▼
3.ロープウェーの混雑について▼
4.迷うリフト券購入▼
5.八甲田ロープウェー概要▼
6.ギャラリー▼

1. はじめに

八甲田はツアースキーの聖地といえば八甲田と言う人も多い皆の憧れの山です。
その八甲田は,八甲田ロープウェースキー場(以下、八甲田スキー場)と八甲田国際スキー場と2つのスキー場があり,八甲田国際スキー場は一般的なスキー場を思い浮かべていただければ良いですが,八甲田スキー場の方は普通のスキー場とちょっと毛色が異なります。八甲田スキー場は自然そのままのスキー場であるため敷居が高いイメージがあり,実際スキー・スノボをある程度極めたものが訪れる最上級のスキー場と位置付けされていると勝手に思ってます。
加えて,八甲田スキー場と八甲田国際スキー場は隣ですが,事業者が異なりリフト券も異なります。そのため,二つのスキー場を楽しみたい場合,八甲田スキー場と八甲田国際スキー場それぞれのリフト券を購入する必要があり,八甲田国際のリフト券と八甲田スキー場のロープウェー1回券を買うというケースなんかもあり,初めて行く方は戸惑うことも多いと思います。
この記事は,そんな八甲田スキー場について,BCはできへんけど,八甲田の雰囲気を味わいたい人向けのちょっと索道成分多めの入門向けロープウェー記事です。

2. 八甲田スキー場概略

八甲田スキー場の常設コースは,①ダイレクトコースと②フォレストコースがあります。
八甲田入門と言っても2つのコースは非圧雪で自然のままのコースで中級〜上級者向けです。俗に言う素人お断りのスキー場で,木の葉やボーゲン程度しかできない方は,滑走しても途中で泣くことになるのでロープウェーで登って樹氷観察し大人しくロープウェーで下山するのをおすすめします。
ただ,八甲田を滑ることは,人生において唯一無二の経験となりますので,上達し滑走できるようになることをおすすめします。

ダイレクトコースのコース案内は写真のようにポールで区切られただけなので,ツリーホールに注意しつつ埋もれなければ自由に樹氷間をすり抜け滑り降りることができます。晴れていれば岩木山や青森市街地を望みながらの滑走が楽しめます。

▲ポールで仕切られたのみのダイレクトコース
▲山麓からみたダイレクトコース

3. ロープウェーの混雑について

■3.1.ロープウェーの待ち時間
さて,八甲田ロープウェーって乗車するのにどれくらいかかるのか気になりますよね。
私もある程度は混雑するだろうなーと思い訪問しましたが,想像以上に乗車するまで時間がかかりました。

下の写真は屋外にある八甲田ロープウェーの看板ですが,この下付近まで並んでいたらロープウェーに乗るまで90分程度かかるので覚悟が必要です。ロープウェー乗り場は2Fにあるのですが,1F屋内である程度並んでいれば60分程度待つこととなります。
・屋外オレンジ看板下:約90分
・1Fロビー内:約60分
・乗り場への階段中腹:約30分

■3.2.駐車場

駐車場はロープウェーの横にありますが,9時頃になるとすでに満車となり下の写真のように路駐するくらい車が溢れます。
遅くても8時30分ぐらいに駐車場に到着しないと駐車できないリスクがあります。ちなみに,冬季に国道103号で青森市方面からアクセスする場合,21時~翌朝7時まで通行止めとなります。


4. 迷うリフト券購入

八甲田ロープウェーとペアリフトがある八甲田国際スキー場のリフト券は別々で共通券はありません。
(八甲田ロープウェーと八甲田国際スキー場は事業者が異なるため共通券ない)

リフト券は何を買えば良いのか迷う価格設定です。ロープウェーのリフト券売場では,6回券を購入されている方が多い印象でした。
混雑日はロープウェーに乗車するまで60~90分程度待つ必要があり,1日八甲田スキー場のみ滑った場合,ロープウェーに乗車できるのはせいぜい3-4本程度です。
ロープウェー料金を見ると手が伸びやすい6回券は6,400円なので1回あたり1,000円ちょっとなのでお得ですが,6回も使うかと購入の迷いどころです。ただ,回数券は利用期限がないため来シーズン・来来シーズンまで有効らしく,また来る可能性がある方は6回券や11回券がオススメだったりします。回数券は本人しか使えないので注意が必要です。
また,BCをしない方は,1回券を1-2枚購入し八甲田国際スキー場の4時間券も購入するというのもありだと思います。
ちなみに私も直前まで迷って6回券を購入しました。

5. 八甲田ロープウェー概要
■3.1.オリジナル仕様表


■3.2.施設概要

▲パンフレットより抜粋
▲山麓駅にある銘板

■3.3.搬器

搬器諸元
名称: 八甲田ロープウェー
定員: 101名
台数: 2台(赤:1号搬器,青:2号搬器)
自重: 4,850kg
メーカ: CWA
製造年: 2003年4月


6. ギャラリー

▲新雪が充満したロープウェー下
▲幻想的な雪景色
▲非常に高いロープウェー鉄塔
▲朝一窓が凍ったロープウェー
▲どこを滑るかは自由(自己責任)
▲贅沢な樹氷ラン
▲ツリーホールには気をつけよ
▲ダイレクトコースの滑り出し
▲踏み荒らされたダイレクトコース中腹
▲大き目な樹氷も横目に見ながら滑れる
▲ダイレクトコース下部
▲ダイレクトコースは下部でも野性的なコース
▲樹氷のように壁一面につく雪
▲ロープウェー鉄塔が冬の厳しさを教えてくれる
▲何とも言えない素晴らしい景色が広がる夕刻
▲山頂より中央・宮様ルート
▲ロープウェー山麓より八甲田国際スキー場
▲雪に埋もれる休止中のリフト
▲雪のポンパドール
▲八甲田国際スキー場山麓