花園第3クワッド

4-CLD/B 花園第3クワッド

◆名称 花園第3クワッド
◆許可年月日   1989年(H1)12月22日
◆運輸開始年月日 1992年(H4)12月23日

  1. キロ程    1,101.84 m
  2. 高低差    330.00 m
  3. 支柱数    18 基
  4. 輸送能力   1,920 p/h
  5. 速度     4.0 m/s
  6. 搬器台数   -
  7. 搬器モデル  モデルE②
  8. グリップモデル(握索機) DT
  9. 山麓     原動 建屋(車庫線)
  10. 山頂     油圧緊張 建屋
  11. 主原動機   360 kW
  12. 予備エンジン -
  13. ロープ径   -
  14. 索道メーカー 日本ケーブル
  15. 回転方向   時計
  16. 定員     4名
  17. 方式     単線自動循環式(4-CLD/B)
  18. 事業者    日本ハーモニー・リゾート(株)

【リフト評価】
初心者 :☆☆☆☆☆
中級者 :★★★★☆
上級者 :★★★★★
パウダー:★★★★★

【目次】
1 概要
2 停留所
3 乗車風景

1.概要
花園エリアの山頂リフト
 花園第3クワッドリフトは,花園エリアの山頂に架かり,ニセコユナイテッド内で最も標高が高いところに山頂駅があるデタッチャブルリフトです。リフト平均斜度は花園エリアでは最大で,滑走できるコースはどれも斜面がきついですが,しっかり圧雪されているコースもあり快適な滑走が楽しめます。G5,G4ゲート等を出てリフト右側(下から見て)を滑走すれば,ツリーラン・パウダーを存分に楽しめます。

⑮花園第3クワッド
4-CLD/B(日本ケーブル)
1,102m/330m/1992

図1.1.1 花園第3クワッド(2021)

図1.2.1 花園第3クワッド(2016)


2.停留所
山麓停留所:(原動・車庫線)コンクリート打ちっぱなしの凝った建屋です。建屋上にある水色の三角の構造物は何かに使用するのかただのデザインなのかよくわかってません。
山頂停留所:(油圧緊張)山頂の建屋は旧花園第1クワッドと同様のデザインとなっています。降車後の出口は,正面ではなく左にあるのも特徴です。

図2.1.1 山麓停留所図2.1.2 山麓停留所図2.1.3 山麓停留所図2.1.4 山麓停留所

図2.2.1 山頂停留所図2.2.2 山頂停留所図2.2.3 山頂停留所図2.2.4 山頂停留所


3.乗車風景
路線は,はじめ平らな斜面を登りますが,後半は急斜面を登っていきます。ニセコ上部のリフトは強風で運休になることが多いですが,このリフトは山陰に設置されているため,ほかの山頂リフトと比べると運休は少なめです。

図3.1 乗車風景(前方2021)

図3.2 乗車風景(前方2021)

図3.3 乗車風景(前方2016)

図3.4 乗車風景(前方2016)

図3.5 乗車風景(前方2016)

図3.6 乗車風景(前方2016)

図3.7 乗車風景(前方2021)

●執筆者  索道野郎
●更新日  Rev.0:2022/4/29
●取材日  2017/3/4,2017/3/5,2021/2/24,2021/2/25

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花園第2クワッド

4-CLD 花園第2クワッド

◆名称 花園第2クワッド
◆許可年月日   1989年(H1)12月22日
◆運輸開始年月日 1992年(H4)12月23日

  1. キロ程    743 m
  2. 高低差    70 m
  3. 支柱数    11 基
  4. 輸送能力   1,920 p/h
  5. 速度     4.0 m/s
  6. 搬器台数   -
  7. 搬器モデル  モデルE②
  8. グリップモデル(握索機) DT
  9. 山麓     原動 機械カバー
  10. 山頂     油圧緊張 機械カバー
  11. 主原動機   -
  12. 予備エンジン -
  13. ロープ径   -
  14. 索道メーカー 日本ケーブル
  15. 回転方向   反時計
  16. 定員     4名
  17. 方式     単線自動循環式(4-CLD)
  18. 事業者    日本ハーモニー・リゾート(株)

【リフト評価】連絡リフト
初心者 :★★★☆☆
中級者 :☆☆☆☆☆
上級者 :☆☆☆☆☆
パウダー:☆☆☆☆☆

【目次】
1 概要
2 停留所
3 乗車風景

1.概要
花園エリアの緩やかな中腹に架けられたクワッド
花園エリアで唯一フードがなく,寒いリフト。かなりなだらかな場所に位置しており,700mと比較的短い距離に架けられた連絡的な意味が強いリフトです。好んでこのリフトを回す人は少ないと思われます。このリフト山頂からヒラフに抜けることができますが,若干登りがあり戻るのに一苦労します。

⑭花園第2クワッド
4-CLD(日本ケーブル)
743m/70m/1994


2.停留所
山麓停留所:(原動)機械カバータイプ。ニセコで日本ケーブルの機械カバータイプの停留所はここのみです。
山頂停留所:(油圧緊張)機械カバータイプ。車庫線はなく,シーズン中は昼夜問わず搬器が付いたままとなる。

図2.1.1 山麓停留所(2016)図2.1.2 山麓停留所(2021)図2.1.3 山麓停留所(2021)

図2.2.1 山頂停留所(2016)図2.2.1 山頂停留所(2021)図2.2.3 山頂停留所(2016)


3.乗車風景
乗車後すぐに登りになりますが,路線の大半はなだらかな斜面を移動します。正面に第3クワッドが良く見えます。

図3.1 乗車風景(前方2021)

図3.2 乗車風景(前方2021)

図3.3 乗車風景(前方2021)

図3.4 乗車風景(前方2021)

図3.5 乗車風景(前方2021)

図3.6 乗車風景(前方2021)

図3.7 乗車風景(前方2021)

図3.8 乗車風景(前方2021)

図3.9 乗車風景(前方2021)

図3.10 乗車風景(前方2021)

図3.11 乗車風景(前方2021)

●執筆者  索道野郎
●更新日  Rev.0:2022/4/29
●取材日  2017/3/4,2017/3/5,2021/2/24,2021/2/25

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花園第1クワッド

▼4-CLD/B 花園第1クワッド

◆名称 花園第1クワッド
◆許可年月日   1989年(H1)12月22日
◆運輸開始年月日 1992年(H4)12月23日

  1. キロ程    1,628.27 m
  2. 高低差    354.40 m
  3. 支柱数    26 基
  4. 輸送能力   1,920 p/h→2,400 p/h
  5. 速度     4.0 m/s→5.0 m/s
  6. 搬器台数   -
  7. 搬器モデル  -
  8. グリップモデル(握索機) DT
  9. 山麓     原動 建屋(車庫線)
  10. 山頂     油圧緊張 建屋
  11. 主原動機   -
  12. 予備エンジン -
  13. ロープ径   -
  14. 索道メーカー 日本ケーブル
  15. 回転方向   反時計
  16. 定員     4名
  17. 方式     単線自動循環式(4-CLD/B)
  18. 事業者    日本ハーモニー・リゾート(株)

【リフト評価】
初心者 :★★★☆☆
中級者 :★★★★★
上級者 :★★★★☆
パウダー:★★★☆☆

1.概要
2021年架け替え
 花園第1クワッドは花園スキー場のベースから中腹に架かるリフトで,長さは1600mほどでニセコに架かるクワッドの中では一番最長です。建設時の運転速度は4.0 m/sでしたが,5.0 m/sにスピードアップしています(それに伴い,輸送能力も1,920 p/h→2,400 p/hに変更)。2021年に6人乗りフード付きリフトに架け替えられました。

①花園第1クワッド
4-CLD/B(日本ケーブル)
1,628m/354m/1992

図1.1.1 花園第1クワッド(2021)

図1.1.2 花園第1クワッド(2021)

図1.2.1 花園第1クワッド(2021)

図1.2.2 花園第1クワッド(2021)


2.停留所
山麓停留所:(原動,車庫線)立派な建屋の山麓停留所
山頂停留所:(油圧緊張)山頂駅も建屋になっています。

図2.1.1 山麓停留所図2.1.2 山麓停留所図2.1.3 山麓停留所

図2.2.1 山頂停留所図2.2.2 山頂停留所図2.2.3 山頂停留所


3.乗車風景
路線は,山麓駅を約170m下部に変更したのみで,以前のキング第3トリプルとさほど変わりなく,林間を縫うように登り森林限界の大斜面中腹まで結びます。ニセコで一番標高が高い位置に山頂駅がある高速リフトです。

図3.1 乗車風景(前方2021)

図3.2 乗車風景(前方2021)

図3.3 乗車風景(前方2021)

図3.4 乗車風景(前方2021)

図3.5 乗車風景(前方2021)

図3.6 乗車風景(前方2021)

図3.7 乗車風景(前方2021)


4.2016年風景
2022年と比べると山麓部がさっぱりしていますね。近年の発展ぶりがわかりますね。

図4.1 2016年風景

図4.2 2016年風景

図4.3 2016年風景

●執筆者  索道野郎
●更新日  Rev.0:2022/4/24
●取材日  2017/3/4,2017/3/5,2021/2/24,2021/2/25

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アッパービレッジゴンドラ

2x2x8-MGFP アッパービレッジゴンドラ

◆名称 Upper Village Gondola
◆許可年月日   2017年(H28)3月31日
◆運輸開始年月日 2017年(H28)12月1日

  1. キロ程    250 m
  2. 高低差    ? m
  3. 支柱数    4 本
  4. 輸送能力   500 p/h
  5. 速度     4.0 m/s
  6. 搬器台数   4台
  7. 搬器メーカ  CWA
  8. 搬器モデル  OMEGA Ⅲ LWI
  9. グリップモデル(握索機) 不明
  10. 山麓     緊張
  11. 山頂     原動
  12. 主原動機   ?
  13. 索道メーカー 日本ケーブル
  14. 回転方向   反時計
  15. 定員     8名×2(=16名)
  16. 方式     単線固定循環式(2x2x8-MGFP)
  17. 事業者    ニセコビレッジ(株)

1.概要~日本初のスキー場パルスゴンドラ
 「アッパービレッジゴンドラ」は,カサラ・ニセコ・ビレッジ・タウン・ハウス,およびザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジが位置する宿泊エリアと,2016/2017年冬期シーズンに新たにオープンしたザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ脇のビギナー向けスキーエリアを結ぶ,全長250mのパルスゴンドラリフトです。パルスゴンドラとは通常のチェアリフト(固定循環式)と同じ構造ですが,ゴンドラ乗降時は低速にする必要があるため,ケーブル全体で速度調整を行います。この運転形態がパルス=脈動のように見えることから「パルスゴンドラ」という呼称になっています。「アッパービレッジゴンドラ」はスキー場設置初のパルスゴンドラで,国内では姫路セントラルパーク※に次ぐ2基目設置となります。(※国内初のパルスゴンドラは1994年和歌山市世界リゾート博に架設されたものが最初で,その後,山口きらら博パルスゴンドラ,姫路セントラルパークと2度も転用されています)
 2017シーズンに新設された「ビレッジエクスプレス」「アッパービレッジゴンドラ」は冬期シーズン中、午後10時まで運行しており。利用者は、ニセコビレッジ内の宿泊施設と商業施設間の移動を昼夜通してできるだけでなく、ナイターを楽しむことも可能となっています。(2021シーズンは運休)
 ちなみに2x2x8-MGFPは,群数x群搬器数xキャビン定員-Monocable Gondola Fixed-grip Pulsedという意味です。

③アッパービレッジゴンドラ●
2x2x8-MGFP(日本ケーブル)
250m/-/2016

ゴンドラ搬器

【ゴンドラ搬器諸元】
●メーカ  CWA
●タイプ  OMEGA Ⅲ LWI,8-PI.
●定員   8 名
●製造年  2004年
●重量   610 kg
●カラー  ブルー・グリーン

路線建設年と搬器製造年が大きく異なる
 アッパービレッジゴンドラのキャビンの製造年は2004年となっていますが,ゴンドラ建設年月は2016年11月と12年もブランクがあります。キャビンのタイプはOMEGA Ⅲ LWIは,ヒラフゴンドラ・テイネゴンドラ等と同じで,製造年もすべて2004年になっていることから,一括輸入した可能性があります。

図1.1 アッパービレッジゴンドラ①

図1.2 アッパービレッジゴンドラ②

図1.3 アッパービレッジゴンドラ③

図1.4 アッパービレッジゴンドラ④

図1.5 アッパービレッジゴンドラ⑤

図1.6 アッパービレッジゴンドラ⑥


2.停留所
 近年新設されている固定式リフトと形状に,走行レールが追加された形状になっています。山麓の緊張装置は,走行レールサポートが、滑車フレームと下部移動床とを連結する機能と、走行レールを支持する機能とを兼ねるように構成されており,これにより停留場をコンパクト化を実現しています。(山麓停留所床を見るとガイドレールが見え可動床だということがわかります)一方山頂の原動装置は,滑車上部に電動機・減速機に固設されており,機械カバーが最小限な形状であることからコンパクトな見た目を与えます。

図2.1 山麓停留所図2.2 山麓停留所図2.3 山麓停留所

図2.7 山頂停留所図2.8 山頂停留所図2.9 山頂停留所内


3.乗車風景
 以前,ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ(旧:プリンスホテル本館)側には東山ゴンドラが運行されていたので,こちら側がメインでしたが東山ゴンドラが老朽化に伴い休止したことによってザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ(旧:プリンスホテル本館)⇔ヒルトンニセコビレッジ(旧:プリンスホテル新館)の移動が不便でした。そのため「アッパービレッジゴンドラ」は,ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジなどが位置する宿泊エリアと,ニセコゴンドラ側のビギナー向けスキーエリアを結ぶ連絡リフトとして建設され,全長250mと短く,乗車時間も短いです。

図3.1 乗車風景(前方2017)①

●執筆者  索道野郎
●更新日  v1:2021/4/19
●取材日  2016/3/5,2017/3/4,2017/3/5,2021/2/25

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