1.概要~日本初のスキー場パルスゴンドラ
「アッパービレッジゴンドラ」は,カサラ・ニセコ・ビレッジ・タウン・ハウス,およびザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジが位置する宿泊エリアと,2016/2017年冬期シーズンに新たにオープンしたザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ脇のビギナー向けスキーエリアを結ぶ,全長250mのパルスゴンドラリフトです。パルスゴンドラとは通常のチェアリフト(固定循環式)と同じ構造ですが,ゴンドラ乗降時は低速にする必要があるため,ケーブル全体で速度調整を行います。この運転形態がパルス=脈動のように見えることから「パルスゴンドラ」という呼称になっています。「アッパービレッジゴンドラ」はスキー場設置初のパルスゴンドラで,国内では姫路セントラルパーク※に次ぐ2基目設置となります。(※国内初のパルスゴンドラは1994年和歌山市世界リゾート博に架設されたものが最初で,その後,山口きらら博パルスゴンドラ,姫路セントラルパークと2度も転用されています)
2017シーズンに新設された「ビレッジエクスプレス」「アッパービレッジゴンドラ」は冬期シーズン中、午後10時まで運行しており。利用者は、ニセコビレッジ内の宿泊施設と商業施設間の移動を昼夜通してできるだけでなく、ナイターを楽しむことも可能となっています。(2021シーズンは運休)
ちなみに2x2x8-MGFPは,群数x群搬器数xキャビン定員-Monocable Gondola Fixed-grip Pulsedという意味です。
③アッパービレッジゴンドラ●
2x2x8-MGFP(日本ケーブル)
250m/-/2016
2.停留所
近年新設されている固定式リフトと形状に,走行レールが追加された形状になっています。山麓の緊張装置は,走行レールサポートが、滑車フレームと下部移動床とを連結する機能と、走行レールを支持する機能とを兼ねるように構成されており,これにより停留場をコンパクト化を実現しています。(山麓停留所床を見るとガイドレールが見え可動床だということがわかります)一方山頂の原動装置は,滑車上部に電動機・減速機に固設されており,機械カバーが最小限な形状であることからコンパクトな見た目を与えます。