【目次】
・1 概要
・2 停留所
2-1 2021シーズン追加
・3 乗車風景
・4 その他
1.概要
国内最後の太平-ミューラー提携ゴンドラ
ニセコ地区最初のゴンドラで,2006シーズンから休止中のゴンドラです。個人的には文化遺産級のゴンドラだと思っているほど,貴重なゴンドラです(言い過ぎ)。太平索道は戦前からある老舗メーカーですが,旅客索道への転換が遅れ,ゴンドラの実績は少ないのが特徴です。欧州のメーカとの技術提携により普通索道(ゴンドラ)に参入し,ミューラーとの提携により4人乗りゴンドラ計4本,スタデリーとの提携により6人乗りゴンドラの実績があります。
【ミューラーとの提携による4人乗りゴンドラの実績】
●妙高杉ノ原ゴンドラ(廃止架け替え)
●八海山ゴンドラ(廃止架け替え)
●白根火山(廃止架け替え廃止)
●ニセコ東山ゴンドラ(休止)
休止中といえども,停留所内には搬器はなく,一部の搬器を芸術作品の材料として提供しているなど実態は廃線に近いです。また,太平索道・ミューラーともに廃業・買収されており,復活は絶望的です。
⑩東山ゴンドラ●
4-MGD(太平索道)
2,033m/627m/1982
2.停留所
山麓・山頂停留所ともに建屋は薄緑色で,後に完成した雫石第1ゴンドラでも似た雰囲気の建屋でコクド(現:プリンスホテル)ではよくあるスタイルだったと伺えます。山麓停留所は旧メインゲレンデに位置します。山頂停留所は高台に位置していることから,現在水野の沢方面に向かう際は図2.8のようにロープトウで斜面を登り連絡できるようになっています。
現在では山麓停留所内はゴルフカーの置き場となっており,山頂停留所はパトロールセンターの基地になっており,車庫線内に搬器はありません。